2019.07.21
本日は 音楽療法DAY♪
さくらはうすでは、ほぼ毎月毎に 名古屋音楽療法工房様により「音楽療法」を行っていただいております。
名古屋音楽療法工房様のホームページより 「音楽療法について」抜粋したものを掲載させていただきます。
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活動方針:「全ての人が笑顔になれる、楽しめる音楽療法を追求する。」
「音楽療法」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、初めて音楽療法という言葉を聞く方にも簡単に説明します。
【日本音楽療法学会の音楽療法の定義】
音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」を定義します。
(日本音楽療法学会 ガイドラインⅡより引用)
これに併せて『名古屋音楽療法工房の目指す音楽療法について』ですが、私たちの考える音楽療法とは、音を聴くことによって心の沈静化を図ることです。
これを目標に心身の病、痛みの鎮静化、認知面での活性化、音楽を聴くことや歌うことによって笑顔を創造していくようにアプローチをする。
具体的には音楽を使い、高齢者または障害をもった人たちと一緒に歌ったり楽器を演奏したり、その時間だけでも体のさまざまな病(痛みや情緒的問題など)を忘れ、楽しみや笑顔を創造するお手伝いをできるようにということです。
また「治療」という言葉を使うと誤解を招いてしまうので、名古屋音楽療法工房では治療という言葉は使いません。
私たちは医療従事者が行う治療をふまえた上で、音楽を治療の手助けに使うということ、完全に病気というものを音楽で治すということは難しいと考えます。
音楽療法の時間だけでも楽しく過ごしていただいて鎮静化を図れればと考えます。
身体的・精神的・情動的失調を持つ成人・児童の治療、復帰、
教育、訓練に関する音楽の統制的活用である。
音楽療法は音楽の機能であって、音楽そのものを目的としていない。
それ故に、音楽療法の価値は、使われた楽器の種類にも、音楽的完成度にも関係しない。音楽療法の効果は、もともと音の人間に与える影響に由来している。
これはジュリエット・アルバンの「音楽療法の概念」です。
アルバン著、櫻林仁他訳「音楽療法」(音楽之友社)
・歌をうたう…呼吸機能の維持・強化、発散、情緒の安定 他
・楽器を演奏する…集中力を高める、発散、達成感を味わう 他
・音楽に合わせてリズムをきざむ……心身の活性化 他
・音楽に合わせて体を動かす……身体機能の維持、改善 他
・曲にまつわることを語り合う……発語を促す、回想を促す 他
・音楽を聴く……回想を促す、情緒の安定と活性化、沈静化 他
上記に限らず、音楽療法の効果については未知の領域があり、
今もなお研究者によって、日々様々な効果が報告されています。
呉竹英一・菅谷紘子・浅田康子(2011)『はじめての音楽療法ハンド・ブック』ドレミ楽譜出版社